闘え!!ALS 難病を持つ若い母親に贈る言葉

闘え!!ALS 難病を持つ若い母親に贈る言葉
子は1人しか産んでいません。母には、1人や半分は産んだうちに入らないと見下された
ものです。本当に苦痛や苦悩に対して、人としての許容量が最低ランクなので、複数の子
供を平等に育てる器量は無いのです。そんな私が言うのもなんですが、産めるものなら沢
山産んで下さい。可能なら養子も良いと思います。あっ、犬も良いと思います。わたし的
には、実子も犬も左程変わりないのですが、人間の子は社会が生かしてくれて、犬の子は
誰も助けてくれないという現実はあります。特にうちのポンちゃんのように一代ミックス
で血統書もなく、一見して維持費のかかる犬を拾ってくれる粋狂な人はいないと思います
。人の子と違って育ってくれないのも難点です。ずっと、ずっと気ままな甘えん坊です。

私がALSを発症したとき、子は5才でした。毎日毎日塾とお稽古。それでも、あんなも
んです。。。どこにでも居る一般的な28才の人に育ったと思います。惜しむらくは、あと
5年発病を遅らせて欲しかったかなとは思いますが、欲を言ったらキリが無いし、自分な
りに頑張ったかも知れないと思うこともあるのです。子育ては、かなり面白い仕事なので
すが、ひとりっ子を子供として一般社会に送り出すのは至難の業です。核家族で専業主婦
の子育ては、どこまでも自己満足を追い求めている気がします。
このごろ増えている若いママさん患者に伝えたい事が1つあります。大丈夫ですよ。あな
たが抱きしめられなくても、社会が抱きしめてくれるのです。むかし児童心理の先生から
聞きました。傍にいる人は必要だけれど、母親である必要は無い。