八ッ場ダムと呼吸器外し

joec03152009-10-05


途方もないことのようでこの二つは、良く似ている。

苗場によく行っていた私は、あの辺りの住民が
長い長い苦悩の末に家を捨てて、墓を捨てて
やり直す気持ちになったことを想像できる。
しかし、あくまでも想像でしかない。
ALS患者が呼吸器を付けて生きる決意をするまで
一般にはひどく悩むのではないだろうか。
私は悩みませんけど。私は橋本みさおなんで。

一般的なALS患者は、介護人で悩み、介護費用で悩み、ドクターで悩み、
医療費で悩み、訪問看護で悩み、極めつけは世間体で悩んでいます。
最低でもその程度の悩みがある人たちに
そろそろ呼吸器を外してあげましょうなんて
ばか医者がしたり顔で言ってくれちゃうんだ。
ちょっと待てよ。それは君の問題じゃないぞ。
保険点数もあげられないくせに。
人の生死に口出しすんじゃない。
呼吸器をつけておいて、かわいそうだから
外してあげたいなんて君たちは神ですか。
人はそれぞれに苦悩の中で生きてるんですぅ。
私は神様じゃないから、みなさんの手伝いしかできない。
あとは、ALSが治る奇跡を祈るしかないのです。

八ッ場ダムには長年守られた良質の温泉があります。
地域の人は、それすらもダムに沈めてようやく出直す気持ちになるのに
みせしめのようにダムを中止にしますといっても
ダムを受け入れた時間だけ、中止を受け入れる時間が必要でしょ。
歴史的には50年も100年もたいした違いではないけれど
そこに住む人たちにとっては、はてしなく大きな問題です。
あまり責めると苦労人の前原大臣が折れると怖いのでやめましょう。

どんな人にもとても数えきれない悩みはあるのです。
こんな私は昨日セルシンハルシオン2錠とマイスリーを飲んでも
寝れなくて、ユーロジンまで飲んだりするんだわさ。

兄の孫の捨てゼリフ。
全部ばか。
名言だ。