みさお、啄木を読む

joec03152010-06-11

みさお、啄木を読む

今年は『一握の砂』から100年になる。

講師の群馬大学・近藤先生は15、6歳で啄木を読み始めたと自慢げであった。

勝ったな。

私は5、6歳から読んでいる。

文学は分析するものではない。

作者の血と汗の結晶を軽々と読み流すのが、読者の任務です。

幼い頃は「やはらかに 柳あをめる 北上の」が好きだったけれど、2年前に上野駅でエダラボンの署名活動をして以来、「ふるさとの なまり懐かし 停車場の 人ごみの中に そお聞きに行く」が気に入っている。

年をとったということだ。

啄木は本郷の弓町に住んでいたと言っていたが、何の巡り合わせか、娘の幼稚園は弓町本郷幼稚園であった。

ご近所、ご近所。

本郷は散歩に最適な町だと思う。

お茶する場所も老舗の和菓子屋さんもたくさんある。

おすすめは、龍岡門を右に折れて無縁坂をだらだら下って、根津まで歩いてたい焼きを買って長い坂を登って、一炉庵でお菓子を買って、長い道のりを本郷3丁目の交差点まで戻って塩せんべいを買うと、自転車のかごはお菓子でいっぱいになる。

これだけ書いても有名な店が一店も出ないのは、本郷の深いところです。

パンがなければお菓子を食べれば良いね。