南部美人と酔仙と浦霞

joec03152011-04-17

次に生まれることがあったら、地震学者になろう。
地震が起きてからコメントを考えるだけで暮らしが成り立つ、素敵な仕事だ。
私は漁師の家に生まれたので、水死体の浮かぶ時間や流れを聞いて育ってきている。
少しの死体ならば、魚の餌になって海に残れるけれど、あの数では、何が何やらどこから手を付けていいかも誰もわからないと思う。
どこかの山をひとつ崩して、すべてを埋めてしまったほうがいいのかもしれない。
そうすれば、彼らは化石になれる。復興も近い。
津波はそれで済むとしても、放射能はどうなるんだろう。
最近は、眠剤が切れると被災地のことを考えてしまう。
内陸部の人たちはお花見もできるけれど、沿岸部の在宅のALS患者は手持ちの現金もなくなって、実はごはんも食べていない。
東北本線が仙台までつながったので、すぐにでも飛んでいきたいけれど、邪魔になるので6月まで待とう。
食べ物くらい何とかならないのかな、ニッポン。