貧すれば鈍ず

joec03152012-02-22

十年生きたっていいんじゃないか。
NICUから退院調整加算を受けて他の機関に入院すれば二万円、そして30日以内に看取ればいくらだっけ。
要するに看取り加算がつきます。
これは今でもベッドが足りなくて困り果てた新生児の救急病床の不足を解消すると見せかけて、実は医療費削減の苦肉の策です。
誰がどこでこんな気持ち悪い文章を書いているのでしょう。
ぽんちゃんは8歳になりました。
ペットの身でありながら大変な八年間でした。
こういう子がNICUから追い出されて殺処分に回される印象は拭えません。
八年間はあっという間でした。
まれにNICUで十年、二十年生きる子がいてもいいと思います。
どうしてその技術を売らずに殺してしまうのでしょう。
そんなことしては新生児救急の担い手がいなくなる。
昔は死んでいた六百グラムの子供たちが今は生きているのに。
どうしてもっと小さい命を救う努力をしないのか。
頑張れちびっ子。
余談ではあるが、ひめが4歳のときに国立小児病院に入院していた。
ナショナルセンターなので患者のちびたちは全国から集まっていた。
お母さんたちは近くにアパートを借りていたり週に三回上京していた。
面会時間が近づくと歩ける子供たちはドアに近づいて集まってくるけれど面会できるとは限らない。
親を探す子供の数より親の数は少なかった。
小児病院にもお局さんがいたことはまだまだ記憶にある。
当然のことながら霊安室もあって幼い母親はドキドキしたものです。
子供が二十年生きても二十歳にしかなりません。
貧しい心の発想はやめてほしいのです。
二年待てば育つ子もいて二十年経たなければ育てない子もいてもいいと思います。